せっかく趣味でカメラ・写真撮影をはじめたからにはぜひフォトコンテストに入賞してみたい!
そう思っているカメラ愛好者も多いのではないでしょうか?
また5年、10年フォトコンテストに応募しているにもかかわらず、入賞したことがない人も知り合いにいます。
以前こんな偉そうな記事を書きました。
そのおかげもあって(?)2019年にはありがたいことに1点が最優秀作品に、その他5〜6作品が入賞しました。
フォトコンテスト・写真コンテストに入賞するにはセンスや機材も大事ですが、他にも必要なものがあります。
写真撮影する前、フォトコンテストに応募する前の下準備が必要です。
私が実際にやった『写真コンテストに入賞するコツ』について紹介します。
撮り方・撮影方法のコツというより、フォトコンテストに応募すると決めた時に取り組む姿勢・考え方をメインに記事にしました。
抽象的な部分も多くありますが、フォトコンテストに入賞するヒントになると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください!
入賞した作品の一部紹介
後述しますが、入賞した作品のほとんどはインスタグラムで募集されていたフォトコンテストです。
西条市インスタグラムフォトコンテスト
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今治市観光協会フォトコンテスト(インスタグラム部門)
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千年のかくれんぼフォトコンテスト(インスタグラム部門)
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その他、菓子メーカーや高知県の自治体主催のフォトコンテスト、企業のフォトコンテストにも入賞しました。
ちなみに私はSNSのフォトコンテストと、データをメール添付タイプのフォトコンテストメインに応募しています。
プリントアウトした紙媒体でのフォトコンテストは応募したことがありません。
なぜかというと、
- Macの画面と実際にプリントアウトした写真の色合い違うこと
- カメラ機種による仕上がりの差がある事
上記の理由からプリントしても応募してきませんでした。
最上位機種と、私が使用しているD610の性能にさまざまな違いがあります。
いい写真が取れたと思っても、上位機種で撮影した写真に見劣りしてしまうのではないかという気持ちになっています。
昔と違い、近年ではSNSやデータ添付で写真コンテストに応募できるようになったのは、非常にありがたいです。
フォトコンテストに入賞するための下準備と、撮影、そしてフォトコンテスト応募する際におこなった工夫について、紹介していきたいと思います。
フォトコンテスト準備編
私がフォトコンテストに入賞したコツの大半を占めているのが、応募する前の下準備。
まずどんなフォトコンテストがあるかをざっくりと調べます。
次に自分に合ったフォトコンテストに焦点を絞って写真撮影を行います。
応募するフォトコンテストをどのように選べばいいかを解説していきますね。
フォトコンテストの応募方法の種類によって難易度も違う
フォトコンテストの応募媒体はいくつかの種類に分けられます。
- プリント型
- データ添付型
- インタグラム(SNS)型
フォトコンテストといえば街のカメラ屋さんに撮影した写真を現像。
現像した写真を封筒に入れて応募するという形が主流でした。
しかし現在は他にもフォトコンテスト応募方法があります。
メールや専用の応募ページからデータを添付して必要事項を入力し応募する『データ添付型』。
そしてSNSを介したフォトコンテスト。
それぞれのメリット・デメリットを少し説明するとこんな感じ。
プリントアウトする場合、現像代がかかります。
SNS型やデータ添付型はお金がかかりません。
プリントアウトして応募するよりも、SNSやデータ添付型の方が手軽で気軽にフォトコンテストに応募できます。
入賞した後の話になりますが、SNS型やデータ添付型で入賞した場合、別途元データ(原画)や住所や氏名などの個人情報を提出する必要があります。
入賞した後は少し面倒なんですよね。
プリントアウト型のフォトコンテストは応募総数が少ない傾向にあります。
しかし敷居とレベルが高い印象があります。
その分、賞金が高めに設定されていますね。
SNS型は入賞しても賞金が少額か、入賞商品の場合が多いですね。
プリントアウトした紙媒体でのフォトコンにばかり応募している人は、データやSNSでのフォトコン応募してみてはどうでしょうか?
気軽に応募できるし、応募するのに費用はかかりません。
ただSNSのフォトコンテストでも決してレベルが低いわけではありません。
応募総数も非常に多い。
しかしせっかくいい写真で入賞してもおかしくないような作品が選考外になったりするんです。
それがミソ。
読み進めてもらうと応募総数が多くても入賞するコツがわかると思います。
後述する「応募要項の確認」に詳細を書いています。
小規模のフォトコンテストに応募する
前項ではフォトコンテスト応募媒体の種類を解説しました。
フォトコンテストに入賞するコツの一つとして、規模の小さいフォトコンテストに応募してみるといいですよ。
大小さまざまなフォトコンテストが日本全国にあります。
たとえば、
- FUJIFILM
- カメラのキタムラ
- ニコン
- Canon
- SONY
また新聞社が主催するフォトコンテストなど、規模が大きくレベルの高いフォトコンテスト。
賞金も高いですが、レベルも高いです!
いきなりそんな大きなフォトコンテストに応募して、入賞するにはかなりの至難の技。
自分のレベルにあったフォトコンテストに応募するのがお勧めです。
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入賞しなかったフォトコンテストより規模の小さいフォトコンテストを探して応募してみてください。
フォトコンテストは日々いろんなところで開催されています。
- メーカー(企業)
- イベント
- 地方自治体
- 観光
などなど。
「規模の小さい」というよりあまり知られていないフォトコンテストを見つけて応募してみるといいです。
どんな小さな規模のフォトコンテストでも最優秀賞を獲得するのは非常に難しいですよ!
規模が小さく簡単に入賞できるフォトコンテストだと思うなら、最優秀賞を狙うつもりで挑んて見てください!
好まれる写真を撮影するための事前準備編
フォトコンテストに応募するために、頑張って写真を撮っていてもなかなか入賞できない「あなた」。
「自分よがり」の写真ばかり撮影していませんか?
自分が撮りたい写真より、人が見て、
- これはおもしろい
- これはキレイだな
と思ってもらえるような写真を撮ることが大事ですよ。
他人に評価してもらえる写真を撮影することは、応募予定のフォトコンテスト入賞できる写真を撮影することにつながります。
いいなと思ってもらえるような写真撮影は『自分ファースト』ではなく『見る人ファースト』で撮影します。
ではどうすれば他人に評価してもらえるような写真を撮れるか解説していきます。
自分の得意分野を把握する
いつもあなたが何を被写体に撮影を行なっていますか?
- 風景
- 人物
- 動物
- 花
- 商品
- おもしろ写真
普段どんな写真を撮影しているのか、どの分野の撮影が得意かを考えないといけません。
当然得意分野で勝負するのが鉄板。
しかしその分野には数多くのライバルがいるはず。
そのためにはやっぱり腕を磨かないといけませんね。
ウデを磨くのは書籍で勉強したりフォト教室に通ったり、方法はいろいろあると思います。
オールマイティで写真撮影されている人は、一ヶ月間だけでも一つの分野に絞って写真撮影を行なってもいいかもしれませんね。
その分野の奥の深さに気づかされるはず。
過去の入賞作品をチェックする
フォトコンテストに応募するにあたり、過去にどのような作品が入賞しているか事前にチェックしています。
この方法はすごく参考になるはず。
過去の受賞作品から以下のことがわかります。
- いつ
- どこで
- 誰と
- 何を
- どのように
どういう想いを抱いてシャッターを切ったのか
綺麗や可愛いや構図ではなく、伝えたい思いがある写真が大事。
答えはフォトコンテスト入賞作品にあります。
何を伝えたい写真なのかを写真に込める
5W1Hを考えてフォトコンテストの作品を見ると、答えが見つかります。
フォトコンテストの受賞作品を興味深くみると、何を伝えたい作品なのかわかるはず。
わからないのであれば、理解できるまで何度も見続けます。
私自身も「伝えたいことがあってこその写真」ということを肝に命じて撮影を行なっています。
審査員の写真や好みをチェックする
フォトコンテストの審査員はプロカメラマン・写真家。
彼らがが主体になって写真選定します。
フォトコンテストが開催される際、誰が審査員をするか事前に公表されています。
ほとんどの場合、公式ホームページで確認できるのでチェックしてみてください。
審査員が撮影する写真からある程度の傾向が読み取れます。
フォトコンテストの入賞は神様が与えてくれるものではなく、プロであっても人が選ぶもの。
撮影した写真は天や神様が評価するのだはなく、評価するのはあくまで「人』。
審査員の写真に対する趣味嗜好を知ることも大事だと考えています。
テーマをよく考える
フォトコンテストで見落としがちなのが『テーマ』です。
観光スポットをPRする地方観光協会にも多数入賞しました。
とある観光協会主催のフォトコンテストでは『会いたかった場所』というテーマ(お題)が出されました。
どういう写真がいいのかなと悩みましたが、おそらく観光スポットに人物が入っている写真がいいのではないかと推測。
見事入賞できました。
入賞作品をチェックすると、やはりただ単に観光スポットを撮影しただけの作品は入賞していませんでした。
フォトコンテストには必ず『お題』が出ます。
お店のPRに使われる作品を求められているのか、二度と見れないような絶景の写真が好まれるのか、『お題』をよく理解して投稿しなければ、せっかくの写真も入賞できません。
テーマはフォトコンテスト応募要項にも書かれています。
応募要項をよく読んで、フォトコンテストがどんなテーマなのかをじっくり考察して見てください。
ちなみに自由テーマは非常に難しい『テーマ』です。
まず数多く入賞してから、自由テーマのフォトコンテストに取り組んで見てください。
そうでなければ、テーマが自由なフォトコンテストはお勧めしません。
フォトコンテスト応募作品の撮影編
続い撮影する場所や撮り方について簡単に解説していきます。
みんなと同じ場所で撮影した写真は避ける
大勢のカメラマンがいる場所から撮影。
その写真を応募する場合、入賞は難しいと考えています。
どうしてかというと、いい場所を確保できなければ思い描いていた構図や雰囲気の通りに撮影できません。
撮影の前段階の場所取りですべてが決まってしまう可能性があるんです!
いい場所を確保するために、あらかじめ撮影場所の下見をするロケーションハンティング、いわゆる『ロケハン』が必要になってきます。
また隣で撮影しているカメラマンの機種が、フラッグシップ機だったらと想像してみてください。
同じ場所から撮影した写真で勝てるでしょうか?
センス以上に、場所取りやカメラやレンズの性能がモノをいう可能性があるということを理解してください。
なので基本的には大勢の人がいる時の写真や、有名スポットで撮影した写真はコンテストには応募しないようにしたほうがいいですよ。
人と同じ場所で撮影する場合のコツ
それでも有名な撮影スポットでの写真撮影。
そしてフォトコンテストに応募する場合、以下のことに気をつけて応募して見てください。
- 他の人との違いは?
同じ場所で撮影するのは、悪いことではありません。
他の人が撮影した写真と差別化させなければおもしろくないし、賞を取るのも難しいです。
他の人が撮影した写真との違いは何か?
- 何に主点を置くかで変わってくる
- 時間を変える
- 季節を変える
- 視点を変える(ローアングルなど)
立って撮影、座って撮影、匍匐前進スタイルで撮影。
他の人が撮らないような角度から撮影するといいですね。
フォトコンテスト応募編
いよいよ撮影した写真をフォトコンテストに応募してみるときの注意点です。
応募要項は熟読して、間違いや見落としなど、応募の仕方に気をつけてください。
またタイトル名は写真と同等、いやそれ以上に大事なモノであるということを十分に理解してください。
応募要項の確認
フォトコンテストで一番重要なのが「応募要項」の確認。
めちゃめちゃ重要なんですよ!
フォトコンテストに応募する際、よく読む必要があります。
先ほど説明したテーマにそった写真を投稿しなければなりません。
まったく関係のない写真では、もちろん入賞する可能性はありません。
気をつけてください。
他にも写真コンテスト応募の注意が何点かあります。
まずはサイズ。
A3や四つ切りサイズの指定なのか、A4でも応募可能なのか。
メールなどで応募する場合、何MBまでの写真であればいいのかなど、応募要項にキチンと書かれています。
SNS、とくにインスタグラムにおいては、選考対象が縦写真や横写真のみの場合もあります。
インスタグラム では一度に複数枚の写真投稿も可能ですが、その場合のフォトコンテスト応募は対象外になるケーズが多いですね。
SNSでのフォトコンテスト応募は、シャープに特定のワードを付けて投稿(ハッシュタグ)します。
フォトコンテスト主催者をフォローすることが、応募条件の一つになっています。
一番見落としが多いのが、ハッシュタグをつけているのにフォトコンテスト 主催者をフォローし忘れていること。
まとめるとこんな感じ。
- テーマ
- サイズ(容量)
- 写真の向き
- ハッシュタグとフォロー(SNS)
以上のことに注意して応募してください。
その他提出期限、締切日をしっかり確認してくださいね。
とにかく応募要項はよく読んでください!
タイトルは写真と同等か、それ以上に重要
フォトコンテストに応募した写真につけるタイトル(題名)。
タイトルの付け方で入賞するか、しないか決まる場合もあるくらい重要です。
どんなにステキな写真でもタイトルで台無しになってしまう可能性だってあります。
何に(誰に)主点を置いているかで、同じ写真でもタイトル名に違いが出ます。
写真にしてどういうタイトル名をつけるかはその人のセンス次第でしょうね。
女性の方がタイトルの付け方が上手なのかなと思います。
夕日の写真に「夕日」というタイトル。
見ればわかるやん!
っていうようなタイトル名はNG!
機をてらう必要はありませんが、撮影した写真で何を伝えたいかを言語表現できる技術も必要です。
フォトコンテストに入賞できる写真撮影について
センスは大事
センスがなくてもフォコンテストに入賞できるかもしれません。
しかしセンスはやっぱり大事。
他の人が気付いていない部分に気づけるか、直感力が優れているか。
先ほども書きましたが、他の人とは違う視点で撮影するのこともセンスの一つです。
センスを磨くのは難しいです。
(今までの自分の経験や知識、概念に疑問をもって日々の生活を送ろうと)
書籍や写真教室で勉強するよりはるかに難しいです。
SNSでのフォトコンテストは狙い目
カメラ上位機種を持っている50〜60代のインスタグラム利用者は非常に少ないですね。
とくに熟練撮影者の利用が少ないですね。
SNSに馴染みのない人も多いようです。
だからこそ、年配のカメラマンもぜひInstagramを利用してフォトコンテストに応募してみてはどうでしょうか?
若い人がどんな写真を投稿しているのか?
どんな写真が人気があるのか?
どんな写真がフォトコンテストで入賞しているのか?
若い人の写真を見て勉強することもセンスを磨く一つの方法なのではないでしょうか?
とにかくSNSでのフォトコンテストは狙い目です!
まとめ
偏差値の低い高校から東京大学を目指す『ドラゴン桜』という漫画がありました。
その中で印象的なシーンがありました。
試験問題は天から降りてくるわけではない。
人が試験問題を作っている。
試験を作る人は受験生に問題を解いてもらいたい。
試験問題の問いについて正しく理解し、答えを導き出してもらいたい。
フォトコンテストも同じではないでしょうか?
AI(人工知能)が応募した写真の色合いや構図、センスを判別して入賞作品を決めているわけではありません。
ましてや神様が選んでいるわけではありません。
カメラ・写真のプロかもしれませんが、間違いなく写真の入賞作品を選ぶのは『人間』です。
まずフォトコンテストで問われているのがなんなのか、をよく理解すれば入賞に近づくと思います。
風景写真に関しては、自分の、『ファインダー越しの私の世界』を見つけ出すことがフォトコンテスト入賞のコツだと考えています。
みんながこの場所で撮影するから、いい写真がとれるに違いない。
あの人はあの場所から撮影した写真が、最優秀賞に選ばれたらしいよ。
人は人、自分は自分。
そういう気持ちで撮影することも大事です。
#(ハッシュタグ)の後に『ファインダー越しの私の世界』というタグをよく利用します。
私だけが感じたものを、周りの人にもみてもらいたい、そういう気持ちで撮影することが大事だと思っています。
いかがだでしたか?
がむしゃらに複数の写真コンテストに参加するのもいいですが、一つに絞ってじっくりと対策を練り、求められているような写真を目指した方が評価を得られます!
一つのフォトコンテストに絞る方がより深いところまで見えてきます。
そして実戦あるのみです!
フォトコンテスト入賞に向けて、頑張ってみてください!!