津島ノ宮駅と津嶋神社
津嶋神社は香川県の三豊市の瀬戸内海に浮かぶ小さな島にある神社。
子供の守り神の神社として知られています。
この津島神社では毎年8月4日・5日に例大祭が催され地元の人が子供を連れて、津嶋神社にお参りにやってきます。
この例大祭が開かれる8月4日・5日以外は、この津島神社がある島に渡るための橋は閉ざされています。
一般の人は通れないんです。
この津島神社の本殿を訪れる機会は、毎年例大祭の催される、この8月4日と5日の、2日間だけなんです。
この津島神社の例大祭に合わせて営業が行われる駅が、この津島神社の最寄り駅であるJR四国の「津島ノ宮」駅。
周辺に住宅があまり多くないこともあって、普段津島ノ宮駅は営業が行われていません。
すべての列車が停車せずに通過するだけなんです。
各駅停車のワンマン列車もです。
1年に2日しか営業しないJR駅として、近年ではレア度が高いので多くの人が訪れると聞いています。
そう、ある意味この津島ノ宮駅が香川県の年間に2日しか営業しない『秘境駅』なんですよね。
そんな津島ノ宮駅に行ってきたので紹介したいと思います。
津島ノ宮駅の場所・アクセス
津島ノ宮駅の場所は以下のマップの通り。
香川県の県道21号線「さぬき浜街道」沿い、高速道路の「高松自動車道」三豊鳥坂インターチェンジから国道11号線を通り、県道48号線「善通寺宅間線」を経由、県道221号線「宮尾高瀬線」を通るとたどり着きます。
こんな感じで複数ルートがありますね。
営業日の様子
撮影した写真を交えながら津島ノ宮駅を紹介して行きます。
津島ノ宮駅ホームの中ではテントを張って記念品などを販売していました。
その中でも気になったのがこの『ぽっぽや本舗』。
電車で実際に使用していたプレートなどを販売していました。
鉄道ファンにはたまらないですね。
またJR四国の新型車両『2700系』のポスターも販売されていました。
2019年9月28日にデビューですが、 2019年8月6日から先行運用されているとのこと。
津島ノ宮駅の切符売り場が「すまいるえきちゃん」
可愛い建物です。
津島ノ宮駅を通過する特急列車。
津島ノ宮駅近くにあるレンコンの花がキレイでした。
津嶋神社から見る電車の風景。
普段は見れない光景です。
停車する直前の電車と駅から出て走り去る電車の時間を計ったら5分以上かかっていました。
乗降でホーム内がかなり混雑していたんでしょうね。
来年のために運賃表と時刻表も写真に撮っておきました。
運賃表
時刻表
今回の訪問では記録写真的な意味合いで撮影しました。
やはり普段止まらない駅に止まる様子は動画の方がわかりやすいですね。
普段は下の動画のように素通りなので何か感慨深いです。
電車に乗って撮影したのが下の動画ですね。
まとめ
香川県の統計資料(2017年度)によると、津島ノ宮駅の年間乗降人員は6296人。
営業1日あたりだと単純計算で3148人、年間通しての1日平均なら約17人。
同じ香川県内で通年営業している駅のうち、もっとも利用者が少ない土讃線の黒川駅(まんのう町)は1日平均で29人。
仮に通年営業化で乗り降りが1日あたり12人以上増えるのなら、通年営業の駅と同じレベルになります。
津島ノ宮駅が通年営業するには、
- ホームの線路急カーブ
- 電車とホームの段差
- 見込み利用客
この三点において非常に採算が難しいのではないでしょうか?
JR四国は赤字で多くが不採算路線のため、これ以上ムダな駅は作りたくないはず。
津島ノ宮駅が年に2日しか利用できないという『レア度』がさらなる観光客を呼び込むのではないでしょうか?