2019年1月25日、カメラに関する衝撃のニュースが流れました。
日本経済新聞(日経新聞)にキヤノンの御手洗冨士夫会長のコメントが掲載されました。
内容は以下の通り。
キャノン会長の発言
キヤノン会長「レンズ技術、外部提供も」
キヤノンがカメラ事業の軸足を法人向けに移す。
御手洗冨士夫会長は日本経済新聞の取材で、デジタルカメラの市場が今後2年間で半分ほどに縮小する恐れがあると指摘した。「当社ではカメラはこの数年間、(販売台数が)年10%前後のペースで落ちている。
(一眼レフとミラーレスを合わせた)レンズ交換式のカメラの世界市場は1000万台近辺だが減少傾向だ。
ミラーレスの製品が伸びているが、あくまで一眼レフとの置き換え。
市場全体でみると上乗せにはなっていない」「普通の人はススマートフォンで撮るようになる。
デジカメ市場は2年ぐらい落ち続けるが、プロや(上級者の)ハイアマチュアが使うものが500万~600万台ほどある。
究極的にはそこで底を打つだろう」引用
日本経済新聞
カメラ市場は縮小するのか?
2018年6月のニュースですが、2017年の国内向け出荷台数は約352万台(コンパクトデジカメを含む)。
ピークだった08年(約1111万台)と比べ3割程度まで落ち込んでいるという内容。
これだけ見れば、すでにカメラ市場は縮小しているんです。
原因はいろいろありますが、やはりスマートフォンの普及。
スマートフォン付属のカメラの性能は眼を見張るものがあります。
すごくキレイなんですよね。
スマホよりキレイに撮れるという触れ込みの一眼レフカメラ。
しかし手軽さ・便利さを比較すればスマートフォンのカメラが圧倒的に便利なんです。
旅行や子供のイベントにカメラを購入する人もいるかもしれません。
少子化や人口減の影響で出荷台数が伸び悩むのは当然のことかもしれません。
参考
日経新聞より
スマホの力とカメラの生きる道は?
スマートフォンのカメラは高性能です。
以前一眼レフカメラとスマートフォン(iPhoneXS Max)の比較した記事を作成しました。
新型iPhone「iPhone XS Max」と一眼レフカメラの違い・比較 実機で撮影した写真を実機で性能を確かめるカメラレビュー
当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。 先日、新型iPhone「iPhone XS Max』を購入しました。 使い勝手がすごくいい! お気に入りのデバイスになりました。 カメラブログであ ...
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スマホカメラに立ち向かうにはより高性能な機能も必要かもしれません。
それ以上に、圧倒的に価格の抑えたデジタルカメラを投入してもらいたいところですね。
まとめ
どちらにしてもキヤノンは、デジタルカメラの市場が急速に縮小すると見ているようです。
カメラ事業の軸足を法人向けに移すということは、EOSシリーズやコンパクトカメラのラインナップが整理される可能性が非常に高いですね。
キャノンユーザーにとってはどの機種が残りどの機種が消えるのか気になるところではないでしょうか。
そしてニコンもそれに追随してカメラ事業を縮小する可能性もあります。
2018年3月期にデジタルカメラ市場の好調で大幅や黒字を出したニコンですが、2017年にはカメラ事業が不振で大赤字を出していました。
一眼ミラーレスカメラの好調でカメラ市場は賑わっているように見えましたが、今後の動きが非常に気になります。
デジタルカメラ市場がもっと盛り上がってもらいたいと願っています。